不動産投資信託(REIT)の具体的な購入方法(売買方法)を、初心者のために分かりやすく解説しています。株と投資信託の違いについても、それぞれの用語を一覧にして掲載しています。
以下では、REIT(リート)初心者の方向けに専門用語をまとめているのでぜひとも参考にしてみて下さい。
個別銘柄 | 投資単位は1口で、1~100万円以上のものまで様々な不動産投資信託(リート)銘柄があります。 |
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ETF | REIT(リート)の個別銘柄へ、分散投資された上場投資信託です。東京証券取引所に上場している全リートを対象とする東証REIT指数に連動しています。売買手数料は株式と同じ。信託報酬は0.1~0.3%が相場。1万円前後から購入できます。 |
REITの投資信託 | 国内のREITの投資信託の中でも、東証REIT指数へ連動するインデックス型投資信託、特定の銘柄に厳選投資するアクティブ型投資信託があります。またREITと株や債券を組み合わせた分散投資型の投資信託や海外REITを組み入れたファンドもあります。 |
売買場所 | 不動産投資信託(リート)は各証券取引所で取引されていますので、全国の証券会社を通して売買することができます。インターネット口座が開設されている証券会社であれば、ネット取引もできます。 |
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売買方法 | 普通の株式の売買と同じです。証券会社に注文を出せば簡単に売買できます。税制などについても基本的には株式と同じです。ただし不動産投資信託の場合は配当控除は利用できません。 |
分配金の 受領権利 |
各決算期末の4営業日前(決算日を含めて)に投資口の保持をしている方が受け取り対象です。 |
分配金の受領 | 決算から3ヶ月以内に、投資口数に応じて権利を保有する投資家へ支払われます。 |
リートは株式と同様に市場で購入することができますが、使われている用語はそれぞれ異なります。初心者にもわかりやすく、株式と対比しながら不動産投資信託で使われる用語をチェックしておきましょう。
不動産投資信託(リート) | 株式 |
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投資法人 | 株式会社 |
投資口 | 株式 |
投資口価格 | 株価 |
投資証券 | 株券 |
投資主 | 株主 |
投資主総会 | 株主総会 |
分配金 | 配当金 |
執行役員 | 取締役 |
監査役員 | 監査役 |
不動産投資信託(REIT)では、不動産を購入する株式会社にあたる法人を「投資法人」、株式にあたる金融商品を「投資口」と言います。
証券会社は主な業務として、証券の1つでもある投資口の売買がされる「発行市場」と「流通市場」の仲介を行っています。
企業は、資産となる不動産を始めるにあたり、証券会社から債券や株式を新規発行します。その後、投資家から資金を獲得します。
株と不動産投資信託(REIT)の投資口の売却&購入方法は、基本的に同じようなルールで行われています。
投資法人は証券市場に上場されており、証券会社で注文すれば購入できます。また、投資口の価格は新聞の株価欄に掲載されています。
どちらも証券の売買を行っている「証券取引所」で売買が可能です。
REITに投資するには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。
口座開設後、証券会社に投資資金を入金すれば準備は完了です。
投資口の単位は「1口」です。1口1万円のものから100万円を超えるものまで様々な銘柄(投資口などの証券の事)が存在します。
REITには4ケタの銘柄コードが振られており、「投資信託法人名」を調べた上で投資するREITを決めます。
ちなみに、投資口を自分から申し込むのではなく、企業が「売出し(うりだし)」や「公募増資」という方法で投資家に取得申し込みの勧誘(募集)を行う場合もあります。
売出し(うりだし)は、50人以上の投資家を相手方として、発行済の有価証券(財産的価値のある証券)の売付けや買付け(新規で売る、または買う上での注文、あるいは注文後の売買成立)を申し込むための勧誘を行うことを言います。
公募増資は、企業が新規に投資口を発行して資本金を増やす(増資)ために、50名以上の不特定多数の投資家に取得申し込みの勧誘をすることです。
そのほか、特定の相手のみ投資口を発行する「第三者割当増資」という方法でも行われています。
しかし、売出しや公募は時期が不定期なため、市場でのREITの取引が一般的です。